【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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58:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:14:33.88 ID:0m/dVbvg0

「へぇ〜〜〜。意外意外意外! 大埜さんって、クールだからそういうこと絶対にしないと思ってた!」

「うーん、意外かぁ……」

 どうなのだろう、とは思う。たしかにゆうきにとっても、めぐみの第一印象は静かでクールな人、だった。けれど昨日の放課後の時間、少しだけ一緒に過ごしてみて、大きくその印象が変わっていた。めぐみは本当はとても優しくて、けれどとても素直じゃない女の子だと、今のゆうきはそう思っている。

「まぁ、ユキナも段々分かってくと思うよ。大埜さん、結構おもしろいひとなんだから」

「ふえー……うーん、想像ができない」

 うんうんと唸るユキナを笑いながら、ゆうきは心の中で思った。

(いつか、大埜さんの優しさを、クラスのみんなが知ってくれたらいいな)

「あ……! 大埜さん、おはよう」

 ユキナと一緒に学校に着くと、校門で手持ちぶさたに立ち尽くしているクラスメイトが目に入った。

「王野さん、おはよう。それから、更科さんも」

「お、おはよう、大埜さん」

 ぴくりとも笑っていない。そのクールな雰囲気に、ユキナが圧倒されるようにやっと挨拶を返す。

「ね、ねえ、あれのどこが素直じゃなくて優しい人なの?」

「……いつか分かるよ」

 こそこそと耳打ちするユキナに、ゆうきもこそこそと返す。いつか分かってもらえるか、ゆうきも少しだけ不安になっていた。

「王野さん、少しいいかしら。お話があるの」

「あ、うん。分かったよ」

 何の話かは、ある程度予想がつく。ゆうきはユキナに片手を立てた。

「ごめんね、ユキナ。ちょっと大埜さんとお話があるから、先に教室に行ってて」

「いいけど……ひょっとして、学級委員の話?」

「そ、そんなところかな」



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