【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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60:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:16:06.40 ID:0m/dVbvg0

 呆れかえってものも言えない。昨日はあんな絆を見せてくれたというのに、もういがみ合っている。仲がいいのか悪いのか分かったものではない。ふと横に目をやると、めぐみもまた、ふたりの様子を見て呆れたような顔で笑っていた。

「なんか、仲がいいのか悪いのか分からないね」

「そうね。でも、これがふたりの関係なのかもしれないわね」

 先よりよほど、声にも暖かみがある。さっきはどうしてあんなにクールな様子だったのだろう、と疑問に思っていると、めぐみが手をパンパンと叩いた。

「はい、そこまで。ケンカはやめにして、私たちに話をしてちょうだい」

「話?」

 めぐみの言葉に、ゆうきは首をかしげた。話とは何だろう。

「あなたって、本当に天然というか、大物というか、なんというか……」

 ふしぎそうな顔をするゆうきに、めぐみが呆れたような顔をする。

「気にならないの? 昨日の男とか、怪物とか、この子たちとか……それから、プリキュアとか」

「あ、ああ……」

 ようやく、ゆうきの中で少しだけ合点がいった。

「そりゃあ、まぁ……気になるっていえば、気になるけど……」

「というか、その話をしてもらう気が無かったのなら、王野さんはどうして朝っぱらから私に呼び出されたと思っていたの?」

「え? いや、昨日のお話でもするのかと思ってたよ。あの怪物怖かったねー、とか。あの男の人、すぐ逃げちゃったねー、とか。プリキュアの衣装、かわいかったねー、とか……」

「思い出話レベル!? あなたってどういう神経してるの!?」

「いやぁ、そんなこと言われると照れちゃうよぅ……」

「褒めてない! 褒めてないわよ!!」

 やっぱり、めぐみの声が、今は暖かい。ゆうきに突っ込みを入れる様子も、なかなかに様になっている。



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