【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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61:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:18:18.36 ID:0m/dVbvg0

「まったく……あなたって、本当に天然ね……」

「ははは……」

 天然とは言われ慣れているが、実は天然と呼ばれるが所以がゆうきにはよく分からない。そういうこところが天然だと言われるのだが、それをゆうきが理解する日は当分来ないだろう。

「じゃあ、そろそろ話してもらっていいかしら? あなたたちのこと。そして、あなたたちが狙われている理由を」

 中庭のベンチに腰かける。まだHRまでは時間がある。ゆっくり話を聞くことができるだろう。

「そうニコね……何から話したらいいニコ?」

「……まずは、ブレイたちの住んでいた世界のことを話すグリ」

 ベンチとセットになっているテーブルの上。ぺたんと座り込んだふたりが話し始める。

「自己紹介でも話したけど、ブレイたちは光の世界ロイヤリティにある四つの王国、そのうちの二つの王子と王女なんだグリ」

「あたしが優しさの国の王女ニコ」

「そして、ブレイが勇気の国の王子グリ。あと、情熱の国と愛の国の王女もいるグリ」

「へえー」

 光の世界、ロイヤリティ。なんだか分からないが、とても素敵な世界なのだろうなと、ゆうきはなんとなく思った。

「ロイヤリティは光に満ちあふれ、みんなが笑って暮らしている、そんな世界だったグリ」

「だった?」

 めぐみがブレイの言葉に反応する。それに呼応するように、ブレイとフレンの表情が暗くなる。

「どういうこと……?」

「……飲み込まれてしまったグリ。奴らに」

 ブレイが悔しそうに声を絞り出した。その手は強く握られ、震えている。

「奴ら? それって、昨日のゴーダーツとかいう男?」

「あの男もその内のひとりニコ。奴らは、無限の欲望を持つ存在、“アンリミテッド” ニコ」

「アンリミテッド……」

「闇の欲望に墜ちた者たちグリ。何を得ても満足せず、永遠に何かを奪い続ける存在……それが、アンリミテッドなんだグリ」

「ロイヤリティは、アンリミテッドに飲み込まれてしまったニコ。そして、四つの王国に伝わる宝、エスカッシャンも、奴らに奪われてしまったニコ」

「ブレイたちはそのエスカッシャンを四つすべて取り戻して、ロイヤリティを復活させないといけないグリ。それが、ブレイたちがこの世界にやってきた意味、そして使命なんだグリ」



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