【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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62:名無しNIPPER[saga]
2017/12/31(日) 10:19:04.80 ID:0m/dVbvg0

 ブレイとフレンは真剣そのものだった。自分の世界が飲み込まれ、消えてしまったというのに、その復活を信じているのだ。自分たちがそんな重い使命を背負っているというのに、それにまっすぐ向き合っているのだ。すごい、とただ純粋に思う。そして、だからこそ、その手助けをしてあげたいと思った。

「ねえ、ブレイ、フレン! わたしたちに何かできることってないかな? わたし、全力でふたりに協力するよ」

 しかし、感極まっているゆうきとは対照的に、ブレイとフレンは怪訝な顔をしている。

「ゆうきって……」

「え?」

「……ほんと、天然ニコね」

「え? え?」

「さすがに今のはないわよ、王野さん」

「え? え? え?」

 ゆうきには本当にわけが分からない。そして、なぜかめぐみまでもが呆れた顔をしている。

「ゆうきは面白いグリね。ゆうきはもう、十分僕たちに協力してくれているグリよ?」

「……どういうこと?」

「だって、ゆうきとめぐみはプリキュアになってくれたニコ」

「あ……」

「つまり、」 と、めぐみがブレイとフレンに向き直る。「私たちが変身した、伝説の戦士プリキュア。あれこそが、ロイヤリティを救うための鍵なのね?」

「その通りニコ。プリキュアは、ロイヤリティの伝説にも記されているニコ。ロイヤリティが闇に覆われたとき、伝説の戦士が現れ、ロイヤリティを救うだろう、って」

「ええ!? じゃあ、わたしたちがあなたたちの世界を救っちゃうの!? わたしたち、ただの中学生だよ!?」

「ただの中学生じゃないグリ! ゆうきは強い勇気を持っているし、めぐみは暖かい優しさを持っているグリ!」

「それも、伝説の戦士に選ばれるくらいの、ニコね」

 そう言われてもそう簡単に実感が湧くわけではない。見れば、めぐみも思案顔だ。本当に自分たちがそんな大層な役割を持ってしまっていいのだろうか。



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