【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 22:03:35.10 ID:sptbJ6v70
それは、凄まじい速度の炎の射出だった。カルテナ・ドラゴンに宿った炎を、向かってきたウバイトールに叩きつけたのだ。
『ウバッ……ウバァアアアアアアアアアア!!』
ウバイトールに燃え移った炎は瞬く間にウバイトールを覆い尽くし、そして、はさみから現れた暗く黒い闇の塊を燃やし尽くす。そして、闇から浄化されたはさみがドラゴの手の中に落ちた。
「……とうとう情熱の炎を使いこなすようになったか、プリキュア……ッ」
ダッシューが上空から憎々しげに言う。
「覚えていろ。ぼくはこのままじゃ終わらない。終われないんだ」
「ねえ、ダッシュー。教えて。あなたは一体、何に苦しんでいるの?」
「黙れ! ぼくに、そんな情熱に満ちた言葉をかけるな……!」
激昂するダッシューは、そのまま空に溶けて消えた。アンリミテッドに帰ったのだろう。ドラゴもまた光に包まれ、変身が解ける。
一体彼は、何に苦しみ、何を憎んでいるのだろうか。
「「あきら!」」
そんなことを考えていると、あきらに駆け寄り、抱きつく影がふたつあった。
「わっ……き、急に飛びつかないでよ。びっくりしたよ」
「すごいわ、あきら! ドラゴネイトを習得したのね!」
「すごいよ! あの強いウバイトールを一撃で倒しちゃったよ!」
「……うん。みんなのおかげだよ」
ふたりの友達が心の底から喜んでくれている。それが嬉しくて、あきらも笑った。
「あきら〜〜!」
窓枠を飛び越え、パーシーたちも駆け寄ってくる。
正しく伝えた情熱も、相手に届くとは限らない。
言葉にした情熱は、相手を傷つけるかもしれない。
(……でも)
相手を思いやって、伝えようと努力すれば、傷ついて、傷つけられて、そんなことがあっても、きっといつか伝わる。
(ダッシュー。いつか、しっかりお話できたら、嬉しいな)
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