【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/13(日) 22:04:04.72 ID:sptbJ6v70
…………………………
「あら、ゆうきちゃん」
「はぇ? あ、ひなぎくさん」
戦い終わって、廊下に戻り職員室へ向かう道すがら、ひなぎくさんと出会った。
「ちょうどよかったわ。はい、これ」
「へ……?」
ひなぎくさんが差し出したのは、今まさに探していた、ラブリだった。ラブリの目は安堵で潤み、今にも泣き出しそうなほどだ。ゆうきは慌ててひなぎくさんからラブリを受け取った。
「あ、ありがとうございます! でも、これ……」
「いつも持ち歩いているぬいぐるみのひとつでしょ? 職員室に届けられてたから、ちょっとうそをついて持ってきちゃった」
てへっ、とひなぎくさんは舌を出して笑う。そんな所作が似合うのは、間違いなくひなぎくさんが美人さんだからだろう。と、そんなことはどうでもよくて。
「ど、どうしてそんなことを?」
「だって、学校にぬいぐるみを持ってきてることがバレたら、ゆうきちゃん怒られちゃうでしょ?」
「あっ……」
たしかにその通りだ。怒られるかどうかはともかく、注意はされるだろう。ダイアナ学園は、基本的に勉学に不要なものは持ってきてはいけないのだ。生徒会の一員であるゆうきがそんなことをしていたら、間違いなく先生はいい気持ちではないだろう。
「すみません……。ありがとうございます」
「いえいえ。もう落としちゃダメよ」
「はい!」
「それじゃ、ね。新作のスイーツ考えてるから、またお店に試食しに来てね」
「わー、ぜひぜひ! 行きます行きます!」
「……こら。恩人にがっつかないの」
愉快そうに笑うひなぎくさんと別れ、人が周囲にいないのを確認して、そっとラブリをカバンにしまう。ラブリはカバンの中でようやく一心地ついたように、大きく息を吐いた。
「……た、助かったレプ」
「まったく、気をつけてよね」
「面目ないレプ」
肩を落とすラブリに、あきらは言った。
「でも、わたしのためにがんばってくれたんだよね。ありがとう、ラブリ」
「レプ……。お礼を言われるようなことじゃないレプ」
何はともあれ、問題はすべて解決した。三人と四人の妖精たちは帰路についた。と――、
(ん、でも……)
めぐみの頭には、ひとつひっかかることがあった。
(ひなぎくさんのパン販売、お昼休みだけよね。こんな時間までどうして学校にいたのかしら……?)
ゆうきにラブリを届けるためだろうか。しかし、ひなカフェのこともあるというのに、そこまでお人好しなことを、普通するだろうか?
「……ま、いいわ。大したことじゃないわね」
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