【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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409:名無しNIPPER[saga]
2018/04/01(日) 10:03:41.02 ID:TVNRAefO0

「……? 心当たりがあるの、ゆうき?」

「心当たりって言っていいのかな」

 ゆうきははじめに向き直る。

「えっと、美旗あきらっていう、うちのクラスの子なんだけど……」

「ああ、美旗さんのことならよく知っているよ」

 はじめが言う。

「なにせ、一年の頃から、勝手に勉強のライバルに認定させてもらっているからね。もちろん、大埜さんもだけど」

「あ、わかるわ。私も騎馬さんと美旗さんに勝つのを目標に定期テストをがんばっているもの」

 勉強ができる人種というのは、みんなこういう感じなのだろうか。定期テストといえば毎回赤点を回避することを目標としているゆうきとしては辟易とするものだが、ともあれ、だ。

「知っているなら話が早いよ。あきらとは幼なじみなんだけど、本当に字が上手なの。小学校の頃は毛筆・硬筆両方とも地域の代表だったんだよ」

「それはすごい。それに王野さんの幼なじみなら、間違いないだろう。手間をかけるが、王野さん、ぜひ美旗さんを生徒会庶務に誘ってもらえないだろうか」

 あきらのことを考える。あまり人前に立つのは得意な子ではないが、生徒会庶務ならば、きっと快く引き受けてくれるに違いない。ふと、思い出す。このところ、あきらとすれ違ってばかりだったこと。それの埋め合わせというわけではないが、あきらと一緒にいられる時間が増えれば、ゆうきとしてもとても嬉しい。

「うん、わかったよ! 任せて!」

 ゆうきは胸をどんと叩いて承諾した。



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