【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
2018/03/18(日) 10:10:41.52 ID:uBlGke+q0
『ウバッ……ウバァアアアアア……』
ウバイトールはさらさらとそのカタチを崩していく。そして黒々とした欲望の塊は霧散し、世界に色が戻る。
「いずれ世界は闇に墜ちる。欲望に飲み込まれる。君たちがやっていることは、それを少しだけ先延ばしにしているだけに過ぎない」
ダッシューが言う。
「欲望に抗うことはできない。人は、やりたいことしかできないのさ」
「私には、それがあなたの言い訳にしか聞こえないわ」
「っ……」
ユニコの応えに、ダッシューは歯がみして、消えた。ユニコとグリフも変身を解き、元の姿に戻る。
「……ゆうき。話が途中だったわね」
「ん?」
微笑む親友に、めぐみはそっと笑いかけた。
「あなたがいなければ、私は生徒会選挙に出ることもなかったでしょうし、こんなに選挙をがんばることもできなかったわ」
「だ、だから、そんなことないって……」
恥ずかしそうにはにかむゆうき。その親友の姿がただただ愛おしくて、めぐみはおずおずと、ゆっくり、ゆうきに抱きついた
「これからも、私の親友でいてね。ゆうき」
「もちろんだよ! わたし、ずっとめぐみの大親友だよ!」
ゆうきが、そんなめぐみに応えて、めぐみを抱きしめ返してくれたことが、何より嬉しかった。
ふふ、えへへ、と笑い合う。
ダッシューの言うようなことにはきっとならない。
だって、この世界はこんなにも明るくて、色に溢れているのだから。
「――こんなところにいたのか。探したよ。大埜さん、王野さん」
「ひゃっ」
「きゃっ」
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