【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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183:名無しNIPPER[saga sage]
2018/01/28(日) 10:08:08.19 ID:xIWFcIHZ0

「じゃあ、立候補してみようかしら……生徒会長」

「!? ほんとに!?」

「……なんであなたが嬉しそうなのよ」

 恥ずかしそうに目をそらすめぐみに、けれどゆうきは笑顔を隠せない。

「そりゃあ嬉しいよ。だって、友達が生徒会長に立候補するなんて、すごいことだもん!」

「……要領を得ない言葉ね」

 めぐみのことを誰より知っている、なんてことはもちろんない。けれど、めぐみの優しさだったら、学校の誰よりも知っている自信はある。だからその言葉が、めぐみなりの照れ隠しであることも、ゆうきはもちろん知っている。

「言っておくけどね、他に誰も立候補するひとがいないと大変だろうから、仕方なく立候補するってだけなんだからね?」

「はいはい」

「……なんで笑ってるのかしら、王野さん?」

「笑ってないヨーやだナー」

「…………」

 ジーッと疑うようなめぐみの視線。けれど嬉しくて、笑みは引っ込まない。

「……まぁ、本当のことを言ったら、少しだけ興味があるのよね、生徒会長って」

「え?」

 めぐみが少し恥ずかしそうな顔をする。

「ほ、本当に少しだけよ? どうせ誉田先生に勧められたなら、やってもいいかなって思えるくらいの興味だけど……」

「でも、やってみたいと少しでも思ってたなら、立候補してみたらいいよ! それってきっと、大埜さんにとってすごく良いことだと思う!」

「……うん。私もそう思うわ。ありがとう、王野さ――」




「――それで、どうですか、誉田先生? 大埜めぐみは立候補してくれそうですか?」




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