【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
1- 20
182:名無しNIPPER[saga sage]
2018/01/28(日) 10:06:49.35 ID:xIWFcIHZ0

「……生徒会長……でも、私にそんな大層な役職、できるかしら……」

「できるよ! 大埜さんならできる!」

「そうかしら……?」

 それでも、やっぱりめぐみはあまり乗り気ではなさそうだ。と、

「生徒会長って何ニコ?」

 めぐみの鞄から、ヒョコッとフレンが顔を出す。ロイヤリティの王女であるフレンは、もしかしたら学校には行っていなかったのかもしれない。

「生徒会長っていうのは、学校で一番偉いひとのことグリ」 今度はブレイが顔を出し、とんでもないことを宣った。「めぐみ! 生徒会長になって、ロイヤリティの王族のように、しっかりとこの学校を治めるグリ!」

「いや、違うから……」

 この王子様は一体何を言っているのだろう。呆れながらも、思わず笑みがこぼれてしまう。

「生徒会長って、べつに偉いとかそういうわけじゃないの。生徒の代表で、生徒の模範。生徒のために一生懸命働くひとのことだよ」

「グリ!? 生徒会長っていうのは、この学校の王様のことじゃないグリ!?」

「学校に王様なんていないよ」

 ブレイの的外れな言葉に思わず笑ってしまう。けれど、ふとめぐみを見てみるとまだ思案顔だ。

「……でも、仮に私が生徒会長向きだったとして、どうして誉田先生は私にわざわざ立候補するようにおっしゃったのかしら?」

「えっ?」

「だって、他に立候補する人がいれば、わざわざ私が立候補する必要なんてないじゃない」

「ああ……」

 言われてみればその通りだ。

「じゃあ、もしかして立候補した人がいなかったのかな……?」

「かもしれないわね」

 めぐみは顔を上げて、真剣な目をしてゆうきを見つめた。

「ねえ、王野さん。もし私が生徒会長に立候補したら……応援してくれる?」

「? うん。そんなの当たり前じゃない」

「……ありがと」

 何を当たり前のことを聞くのだろう。けれど、めぐみは少し顔を綻ばせて嬉しそうだ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
647Res/1111.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice