【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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名無しNIPPER
[saga sage]
2018/01/28(日) 10:06:23.54 ID:xIWFcIHZ0
…………………………
とにかく、一度よく考えてみて、と。
誉田先生は優しくそう言い残し、めぐみに一枚のプリントを渡すと、教室を後にした。ゆうきとめぐみも、体育館に戻ろうと教室を出た。
「そのプリントは何?」
道すがら、めぐみにそれとなく話を振ってみる。
「生徒会長に立候補するときに必要な書類みたいね。必要事項を書いて提出するんでしょう」
めぐみの言葉はどこか投げやりだ。
「まったく、何で私なんかにあんな話をしたのかしらね」
「何でって……たぶん、大埜さんが生徒会長にぴったりだからじゃないかな?」
「王野さん、その冗談は笑えないわ」
冗談じゃないのに、と言ったところで信じてもらえるような雰囲気ではなかった。
「だいたい、生徒会長って言ったって、何をするのかもよく分からないし……」
「そんなの、なってから教えてもらえばいいんじゃない?」
「あなたねぇ……」 めぐみは呆れるように嘆息して。「生徒会長っていうのは、全生徒の規範になるべき人なのよ? そんな人が、回りの生徒に自分が何をしたらいいのか聞くなんて、情けないったらないわ」
「そうかなぁ?」
「え?」
ゆうきは首をかしげ、続けた。
「わたしは、そうじゃないと思うな。分からないことは聞いて、それで分かるようになって、きちんと仕事ができるようになる。それって、そんなにおかしなことかな」
「…………」
てっきり、めぐみのことだから、ぷいっとそっぽを向いて、「知らないわ」とでも言うと思っていた。けれどめぐみはうつむき、ゆうきの言葉に何かを考え込むような顔をして、やがて顔を上げた。
「そんな風に考えるなんて、思いつきもしなかったわ。あなた、すごいのね」
「えっ? いや、そんなことないけど……」
そんな素直な賞賛が、少しだけ嬉しい。
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