【オリジナル】ファーストプリキュア!【プリキュア】
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180:名無しNIPPER[saga sage]
2018/01/28(日) 10:05:12.24 ID:xIWFcIHZ0

…………………………

「ええええええええええええ!?」

「……王野さん、うるさいわ」

「……って、何であなたまでついてきてるの、王野さん」

 私立ダイアナ学院女子中等部。体育館から場所を移した先の教室で、ゆうきは思わず大声を上げてしまった。

「いや、あはは……つい、気になって……じゃなくて!」

 ゆうきは誉田先生に釈明しつつも、驚きの心境を隠せない。

「大埜さん、そんな涼しげな顔してる場合じゃないよ!」

「……そんなに驚くことでもないでしょう」

 当のめぐみは涼しげな顔だ。それを認めた誉田先生が、嬉しそうに笑う。

「あら、それは良かった。じゃあ、生徒会長への立候補、引き受けてくれるっていうことでいいかしら?」

「それとこれとは、また話が別です」

 めぐみはにべもなく。

「……生徒会長に立候補なんて、私の性に合いません。他にもっと適任がいるはずです」

 そう、生徒会長。

 私立ダイアナ学院女子中等部では、五月の最初に次期生徒会の役員決めが行われるのだ。生徒会長を初めとしたほとんどの役職は選挙で決まり、原則的に立候補した者同士で票を争うこととなる。

「? でも、生徒会長って大埜さんにぴったりだと思うけどなぁ」

「あなたは黙ってて」

「うぅ……」

 本心からの言葉だったのだが、めぐみはあまり気に入らなかったようだ。めぐみは優等生だし、なんでもできるし、学級委員ではあるものの、部活には入っていない。もちろん暇ということはないだろうけれど、忙しいということはないのではないだろうか。

(あれ……?)

 そういえば、とふと思う。

(わたし……大埜さんのこと、あんまり知らないや)



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