45: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:49:08.34 ID:TXSil8FD0
その言葉を聞いた志希は頬を緩ませながら答えた。
志希「おかえり。飛鳥ちゃん」
フレデリカ(飛鳥)「なあ志希。ひとつ聞いてもいいかい」
志希「なーに?」
フレデリカ(飛鳥)「何故、ボクがつまらなくなっていると言いに来てくれたんだい。単に興味をなくしただけならわざわざ本人に伝えなくても黙って去れば良かったじゃないか」
志希「んー、なんでだろうねー。多分あたしの脳がオキシトシンの分泌をしたがってたんじゃないかなー」
フレデリカ(飛鳥)「やれやれ。凡人たるボクでも分かるように言ってくれ。なんだいそれは」
志希「飛鳥ちゃんには教えてあーげない♪」
奏「オキシトシンって確か、愛情ホルモンの一種で人とスキンシップをとると分泌されるやつよね?」
周子「いや知ってるんかーい」
奏「女性に関わりのある事だから。好きな人といるとオキシトシンは活性化されて心が落ち着くそうよ」
フレデリカ(飛鳥)「んなっ……志希、まさかキミは!」
志希「ふっふっふっー。バレちゃったらしょうがない。補給しちゃうぞー、とりゃーっ!」
フレデリカ(飛鳥)「うわっ!」
ボクの胸元に志希の顔が飛び込んできた。服越しに伝わってくる、ツンとした彼女の鼻先の感触が妙にくすぐったい。
志希「すんすん、クンカクンカ…………」
フレデリカ(飛鳥)「こらっ、そんなところをまさぐるんじゃない。くすぐったいだろう」
美嘉「じ、事務所そんなことしたらダメなんだからねっ!」
志希「飛鳥ちゃんの匂いがする〜」
志希があっけらかんと笑うものだからボクの力も抜けてしまった。きっと彼女にとってはこれが純粋なスキンシップなのだろう。
フレデリカ(飛鳥)「フフッ。キミという奴は……」
ひとしきり匂いを嗅ぎ終えた彼女はボクの胸元に顔をうずめて、体をより密着させた。
志希は薄着派らしく、直に近い形で温もりが感じられる。
志希「……よく、戻ってきてくれたね」
フレデリカ(飛鳥)「キミのおかげだ」
志希「あたしは何にもしてないよ」
ボクの体を抱いている両腕の力が強くなる。
志希「ただ、わがままを言っただけ」
フレデリカ(飛鳥)「キッカケをくれただろう?」
志希「うん、そうだね」
志希が呼吸をする度にボクの体は彼女の吐息で熱くなった。
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