【モバマス】飛鳥「ボクは、宮本フレデリカだ」
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40: ◆JDH1DmZBjFQa[saga]
2017/12/15(金) 20:38:34.61 ID:TXSil8FD0

志希「フレちゃんは悲しい時、辛い時、苦しい時、どんなときでも楽しさに変換して笑っていられる。……ねえ。キミはここ数日間誰かの前で笑った?」

「なんで数日間笑わなかっただけでらしくないなんて言われちゃうの? 誰だって気分が落ち込む時くらいあるはずだよ」

志希「その『気分が落ち込む時』ですら笑顔でいられるのがフレちゃんなんだよ」


突然に記憶の波がアタシの中に押し寄せてきた。そして、それは眼の裏に映像を映し出す。
限界を超えてもなお作り出された、操り人形のようなぎこちない笑顔を。


志希「キミがさあ、フレちゃんに成り切ろうとするのは誰かのため? それとも自分のため?」

奏「貴女、それは一体どういう意味なの?」

志希「文字通りの意味だよ。答えて、飛鳥ちゃん」

「ちがう、アタシは宮本フレデリカ。だってこの世界には」

周子「えっ、ちょっと待って。まさかの急展開に私追いつかれへん」


シューコちゃんやミカちゃんが動揺して互いの顔を見合わせる中、シキちゃんの瞳はアタシをとらえ続けて離さなかった。


志希「キミがフレちゃんじゃないことはもう分かっている」

美嘉「……そっか。これまでのヘンなカンジもそれなら納得できるかも」

「そんな、ミカちゃんまで」

美嘉「だってさ、やっぱりおかしいもん。最近ずっとムリに元気だしてるっぽいし」

奏「確かに。この前のショッピングでの言い間違い。中身がフレデリカじゃないからと思うと辻褄が合うわね」

周子「フレちゃん、ホントなん?」

「なんで、どうしてみんなそんな簡単に信じちゃうの? この姿をみて。アタシはフランス生まれのパリジェンヌ、宮本フレデリカだよ」

周子「必死に言い返してくるのは怪しいなー」

奏「普段のフレデリカならもっとユーモラスに返すでしょうね」

「普段の、フレデリカ? キミ達はアタシよりフレデリカのことを知ってるの?」



ごめんね。フレデリカ。アタシはまだ完璧じゃないみたい。



「だったらさ……教えてよ。こんなときフレデリカがどんな言葉を使うのか。どんなイントネーションなのか。どんな表情をするのか。どんな動きで、みんなを楽しませてるの?」


出来ていないのなら、追い求めろ。フレデリカをこの世に生き返らせるんだ。





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