31: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:15:19.96 ID:zj1cpJm00
この2年で歩き慣れた通学路、更に浦の星のそれよりやや広い校門を抜けた先、見上げた校舎には、出立前とは一つの違いがありました。
B子「・・・仕事早くない?」
ルビィ「・・・うん」
32: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:16:32.04 ID:zj1cpJm00
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33: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:17:06.25 ID:zj1cpJm00
花丸「ありがとルビィちゃん」
途端花丸ちゃんは、着席とノートの取り出しをほぼ同時に済ませ、記憶のおさらいモードに入ってしまいました。
受験生の鑑。皆に見習わせたくなる程の姿勢ですが、その鬼気の迫り様には感心よりも不安が先立ってきてしまいます。
34: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:17:35.18 ID:zj1cpJm00
そうは言っても、私にも「そっか、じゃあ頑張って」とは言いづらい事情があります。
花丸「ルビィちゃんが気に病むことは何にもないよ」
ルビィ「花丸ちゃん、エスパー?」
35: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:18:02.22 ID:zj1cpJm00
花丸「褒めてるよ?」
ルビィ「ていうか、また私がフォローされちゃってるし!」
花丸「あははっ」
36: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:18:31.63 ID:zj1cpJm00
花丸「忘れてた!」
叫ぶ花丸さん。ああ、そういえばそんな流れでしたね。
ルビィ「どうしたの?」
37: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:19:03.17 ID:zj1cpJm00
A田「おはよう、今日はゆったりだったね」
ルビィ「ゆったり、って感じではなかったなぁ」
一連のハラハラとヒヤヒヤを思い返し、そう結論。
38: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:19:58.51 ID:zj1cpJm00
ルビィ「ねぇ、善子ちゃんは―――」
ガラッ!
言葉を止めた私とA田さんは、音の発生源に目を向けました。
39: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:21:04.34 ID:zj1cpJm00
善子「そして、私・・・じゃないヨハネにも、一つの転機が訪れたわ」
ん?と思ったのは私だけじゃなかったようです。
善子「あの狂宴はこの地上と天界の境界を穿ち、神々の黙示録をも塗り替え、神域すら闇に照らしたわ」
40: ◆b0Vu8MQV5UgY
2017/12/23(土) 00:21:48.40 ID:zj1cpJm00
でもそれがいけなかったんでしょうか。あるいは天界の神々とやらがお灸でも据えたのか。
教卓に立て掛けてあった箒が振動で倒れ、それを抑えようとした女子生徒が身を乗り上げ、その拍子に落としてしまったペットボトル。
コロコロと転がった先の入り口には、ちょうど掃除でもしてきたのか私たちの学級委員がバケツを持って現れました。
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