佐藤心「アホ毛?」小日向美穂「『ドリーミン・アーチ』ですっ」
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72:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:17:08.22 ID:Tb36Fdbuo

 通し稽古が始まった。


 まずは全員で一曲。美穂は精一杯踊り、歌った。傍目にどう映っているかはわからなかったが、誰も大きなミスはせずに済んだようだ。
以下略 AAS



73:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:18:26.13 ID:Tb36Fdbuo

 隣に立つふたりと目を合わせでもすれば、もしかしたら少し気が楽になったかもしれない。

 しかし、美穂には台本にないことをやる余裕はすでになかった。

以下略 AAS



74:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:19:41.60 ID:Tb36Fdbuo

(どうして曲が始まらないの……?)

 体は動かないまま、思考だけが行き場をなくしてさまようように余計なことを考えてしまっていた。

以下略 AAS



75:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:21:38.11 ID:Tb36Fdbuo

 美穂は自分を奮い立たせるために、あのミニライブで見た光景を思い出そうとした。

 ステージの上、佐藤心の背中に勇気をもらったあの時を思い出せば、この呪縛を振り払えるはず。

以下略 AAS



76:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:22:33.81 ID:Tb36Fdbuo

 不意に、目の前に小さな鏡の幻が現れた。

 そこに映る自分の顔を見て、美穂はいつかのように思った。

以下略 AAS



77:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:24:10.67 ID:Tb36Fdbuo

 たった一度の成功は、確かに美穂の自信となり、実力となった。

 積極性も度胸も、いくらかは身についた。

以下略 AAS



78:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:25:50.38 ID:Tb36Fdbuo

 胸を昂ぶらせてくれる思い出も、そばで励ましてくれる人もない。

 ステージの中央、集まる視線から逃れるすべはない。

以下略 AAS



79:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:28:02.12 ID:Tb36Fdbuo

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以下略 AAS



80:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:31:29.44 ID:Tb36Fdbuo

 先日見た宣材写真では、確かに美穂のアホ毛はなくなっていた。

 しかし、今はあのミニライブの時のようにはっきりと存在感を示している。

以下略 AAS



81:名無しNIPPER[saga sage]
2017/12/24(日) 23:33:10.72 ID:Tb36Fdbuo

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 オフィスのドアを開けて入ってきた顔を見て、美穂はソファから飛び上がるようにして立ち上がった。
以下略 AAS



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