241: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/08/11(土) 00:21:22.07 ID:pZhPrSd+0
戦士「これから吾輩は、酷な命令を下す」
戦士「普段から長駆の訓練は積んでいるが、今日はそれ以上に過酷だ。もし辞退を願う者がいれば、今はっきり申しつけよ」
誰も挙手しない。
戦士「それでこそ我が軍よ」
戦士は駆けた。兵も懸命に後を追う。
方陣に動きは見られない。
突撃すれば、再び中へ引きずり込まれるだろう。
戦士「ゆくぞッ!」
訓練用の戦斧を構えると、ぶつかり合う寸前のところで馬の手綱を右へ引っ張った。
隊列が直角に曲がる。
盾兵A「突っ込んでこないだと!?」
盾兵B「戦士様は何を考えておられるのだ!?」
盾兵C「どうでもよい、突いてしまえッ!」
戦士「馬鹿めが」
戦士は突き出された槍を次々と戦斧で叩き折っていった。
戦士「まず、牙を折る」
二週目。今度は一週目よりも深く食い込み、最前列の盾兵を方陣の外へ突き飛ばした。
波に乗った戦士隊の勢いは誰も止められない。
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