227: ◆EpvVHyg9JE[saga]
2018/06/09(土) 00:18:54.21 ID:k+x3Sqx80
勇者はひったくるように盗賊から聖剣を奪い取ると、ゆっくりと引き抜いた。
勇者「地獄で永遠に罰を受け続けるんだな。この世にいてはならない。いてはいけない存在なんだよ、お前は」
闇商人「ちょ、ひ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
ゆっくりと剣を振り上げる。
濡れそぼった子犬のように、闇商人はガタガタと震えた。
情けないことに、失禁までしている。
盗賊「やめておけ。そいつの穢れ切った血で、伝説の聖剣を汚す必要はない。闇商人は、俺が責任を持って預かる」
勇者「でも……」
盗賊「俺ら盗賊団は、利用価値の有無で人を見る。こいつは確かに外道だ。だが、その商才や人を丸め込む力に光る物を感じた。性根を叩き直せば、意外と使えるやもしれん」
闇商人「フゥ……助かった……」
盗賊「別に助かってなどいないぞ」
女盗賊「そうさ! アタシが嫌というほどシバき倒してやるから、覚悟するんだね。いい気になってたら殺すよ」
女盗賊が闇商人の鳩尾に拳を叩きこんだ。
闇商人「おげぇ……神よ! なぜ私を生かしておいたのぁぎゃ!」
女盗賊「オラオラオラァ! 男のくせに、だらしないね!」
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