70: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/21(火) 05:29:03.78 ID:Zgmwr4p30
軽く咳払いをして、茂名さんは話を再開した。まぁね、毎回あんな中身の無い質問定例記者会見でぶつけられまくってたらいろいろたまってくるよね。
( ´∀`)「言ってしまうなら、今回のこの視察は半分は僕の身勝手な我が儘です。日本国の国防の要衝を守る“元民間人”がどんな怪物じみた男なのか、世界が危機に陥る中でふと見てみたくなった………というのが一点。
そしてもう一点は、ちょっとした“お誘い”です」
71: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 05:54:07.23 ID:Zgmwr4p30
(;´Д`)「す、すみません長官。その、あまりのことに驚いてしまったもので………」
( ´∀`)「いえいえ構いませんよ。あと、面白い物を見せていただいたきありがとうございます。おひねりを投げかけた私の無礼をお許し下さい」
この官房長官酷い。口調が柔和な分歯に衣着せない物言いの強烈さが一段増してる。
72:名無しNIPPER[sage]
2017/11/21(火) 06:48:02.56 ID:SA9vVpUGO
>>54
青ヶ島は二つのお山がそびえ立つ素敵な所なんだなぁ、っち
73: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 07:03:20.87 ID:Zgmwr4p30
undefined
74: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 07:06:16.60 ID:Zgmwr4p30
( ´∀`)「本来こういった人事を告げる役割は別途鎮守府機関にありますし、少なくとも客体的文民統制の観点から私のようなド素人が口出しすべき内容ではありません。
ただ、深海棲艦への対策に今日本中の鎮守府が忙殺されている中で横須賀司令府ですら一分一秒の時間も無駄に出来ませんし、下士官一人さえ遠方に差し向ける余裕はありません。
その中で貴方───八頭提督への最大限の礼を尽くして中央に迎えたいという横須賀司令府の意図を汲んで、なんとか時間の調整がついた私に白羽の矢が立てられたということです」
75: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 07:08:52.71 ID:Zgmwr4p30
>>72
今気づきました >>54
スマホからみたら普通なのになんで……?
76: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/21(火) 07:11:26.59 ID:Zgmwr4p30
>>54の画像がPCからだと異様なことになっていたのでPC閲覧者向けに再掲させていただきます。対処遅れまして申し訳ありませんでした
※青ヶ島外観
fsm.vip2ch.com
77: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 07:37:07.52 ID:Zgmwr4p30
傍らに立つ、龍驤さんに視線を送る。彼女もまた、僕を見上げた。
日頃は元気で威勢がいい、頼れる僕の秘書艦。それが今は、まるで雑踏の中で親からはぐれそうになっている子供みたいに怯えた眼をしている。
どこにも行かなでとでも言いたげに無意識の内に僕の提督服の袖口を摘まむ指は、震えていた。
78: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 07:52:34.17 ID:Zgmwr4p30
( ´∀`)「今、クソ陰険爺と言いかけましたね?」
まぁいいですけど。そう言って笑う茂名長官の笑顔が、たちまち元の「好々爺」へと戻っていく。多少の叱責は覚悟していただけに、ちょっと拍子抜けしてしまう。
( ´∀`)「物語でしたら、こういう場面は断られるのが相場と決まってますからね。正直な話、予想はついていました。
79: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/11/21(火) 08:15:58.48 ID:Zgmwr4p30
では、戦略的な意味ではまるで日本に利するところが無いトップの交代劇。戦略的な意味がないなら、次に視点となるのは“政治的”な方向だ。
(´Д`)「間違っていたら申し訳ありません。ただ、海自上層部並びに横須賀司令府は深海棲艦の大規模攻勢を前にスケープゴートを作ろうとしていたのでは無いかと」
( ´∀`)「…………これはこれは、金田一耕助か夢水清志郎か、といったところですね」
80: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/11/21(火) 08:47:11.70 ID:Zgmwr4p30
それに僕なら………上層部の多くに嫌われ、根回しや人脈造りが困難な僕なら、前者の結果を辿っても「お飾り」のまま担ぎ上げていられ自分たちの既得権益や実権は握り込んだままでいられる……邪推だが、そんな計算も働いていそうだ。
( ´∀`)「勿論、自衛隊や司令府が完全に腐りきってるわけでは無いです。というか、ぶっちゃけた話これでも他国に比べれば相当にマシな部類ですね。保身を謀って私にこんな馬鹿げた話を持ってきた連中も、こと軍事に関しては優秀ですし」
その点については僕も同意する。鳥島の重要性には上層部も早くから気づいて八丈支庁に働きかけていたし、戦力の増強や深海棲艦への対処にも熱心だ。何より、僕が記憶する限り海自も司令府も上層部の顔ぶれは開戦以来殆ど変わっていなかったはずだ。つまり、六年間に渡って深海棲艦と彼らは渡り合ってきた。
130Res/128.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20