24:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:43:29.56 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネ「ごちそうさまでした!美味しかったー!」
ガヴリール「ごちそうさまでした。…お腹いっぱいになったんだけど」
25:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:44:45.32 ID:qT/AyJQb0
会計を済ませて店を出た。外はもう夕闇に包まれていて、空気も随分冷たくなった。
ガヴリール「良いお店だった。また来たい」
26:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:46:40.38 ID:qT/AyJQb0
私たちは坂道を下りはじめる。家々から漏れる暖色の明かりや街灯の光、車のヘッドライトが、暗闇を押し退けるようにして輝きはじめていた。
ガヴリール「やっぱり日が暮れるのが早いな」
27:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:47:21.25 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「お」
ヴィーネ「どうしたの?」
28:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:50:12.12 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ほら、あそこのベンチ、街が一望できそうじゃない?」
ガヴリール「少し休んで行こうよ」
29:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:56:34.45 ID:qT/AyJQb0
ヴィーネの肩にもたれかかって、そっと指を絡める。
ヴィーネ「眠たい?」
30:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:57:45.58 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ヴィーネは…今さ」
言い淀んで、視線は絡めた手に剥がれ落ちる。
力が抜けて行き場を失っている指先を、そっと元の場所へ還す。
31:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 19:01:00.52 ID:qT/AyJQb0
冬の足音がする。
季節が巡って、巡って、手を離す時、私はこの冷たい季節を乗り越えることができるだろうか。乗り越えたとして、春になって、雪とともに溶けてしまわないだろうか。
ガヴリール「風が冷たいな」
32:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 19:02:02.58 ID:qT/AyJQb0
以上となります。
気持ちと行動の矛盾、時間の有限性、その他諸々、掬い上げてくださると幸いです。
33:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 22:32:28.94 ID:SsSZ5VNY0
乙
二人っきりだけの世界いいね
遠くから見守りたい…
34:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 23:33:09.17 ID:9GkKCSXDO
ああ…これは、これは…
乙です
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