28:名無しNIPPER[sage]
2017/11/12(日) 18:50:12.12 ID:qT/AyJQb0
ガヴリール「ほら、あそこのベンチ、街が一望できそうじゃない?」
ガヴリール「少し休んで行こうよ」
ヴィーネ「いいわよ」
ベンチに腰かけて、私たちは日の暮れた街並みを眺めている。遠くに見える山にまだ残った濃い夕焼けが、闇へと溶けていく。
ヴィーネ「綺麗ね」
ガヴリール「ああ」
ガヴリール「…なんとなく思ったんだけど、イルミネーションってあるじゃん」
ヴィーネ「うん」
ガヴリール「あれってさ、夜が長くなるのを人が嫌うから出来たんじゃないかな」
ガヴリール「すぐ暗くなって消えそうになる一日に明かりを灯して、少しでも長く留めておくみたいにさ」
ガヴリール「あっという間に流れていく日々に、しがみ付こうとしたんじゃないかな」
ヴィーネ「…そう、かもね。」
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