78: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:10:57.42 ID:/aq2I7elo
「朝は、……その」
「うん」
「上靴が、たまたま見当たらなくて」
私は、ガン、と頭を打たれたようになった。
ありすの上靴にひどい汚れはないから、捨てられりしたわけではないだろう。
が、上靴がひとりでに下駄箱からほっつき歩くはずがない。
「それじゃあ、行きますね。あんまり遅いと、心配されますから……」
ありすはいつもと変わらぬ丁寧なお辞儀をひとつして、職員室を出て行った。
私は、はっと我に返ると、慌てて、ありすを追って廊下に出た。
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