橘ありす「二人ぼっちのアリス」
1- 20
61: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:35:31.50 ID:/E20kLoAo
 さて、私は台風の目の中に居て、平生通りに授業をこなした。
 そうするより他ない。

 台風の目たるありすもまた、淡々と学校生活を送っていた。
 彼女の話では、仕事やそれに伴うレッスンが本格的に始まるのは春以降。
以下略 AAS



62: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:36:59.32 ID:/E20kLoAo
 クラスメイトも似たものらしく、ありすの写真が載った雑誌を繰り返し回し読みしたり、何やら噂しあっていた。

「ねえ、橘さん……」

 あるとき、ひとりがおずおず声をかけると、それを皮切りにクラスメイトたちはありすの机を囲んだ。
以下略 AAS



63: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:38:20.65 ID:/E20kLoAo
 そんな風に、クラスメイトに囲まれておしゃべりを楽しむ彼女を遠目に、私はすこし切ない気持ちになった。

 ね、ありすは、ひとりぼっちなんかじゃないんだよ――。

 いつもは喉に引っかかって、矛盾を感じながら飲みこんだ言葉が、いまは私の胸を温めてくれる。


64: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:39:23.65 ID:/E20kLoAo
「お母さんは、なんて?」

「喜んでくれてますよ」

 放課後、私が訊くと、ありすはちょっと照れくさそうにした。
以下略 AAS



65: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:40:21.83 ID:/E20kLoAo
「これからは、仲直りのつもりで着てあげるんです」

「仲直りねぇ」

 私はありすの表情に自虐的な陰を見た気がした。
以下略 AAS



66: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:41:40.27 ID:/E20kLoAo
はたまた続きは明日に。
次の投下分で完結です。よければ最後までお付き合い願います。
よろしう。


67:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 20:43:29.54 ID:D3uhvC1jo
なんとなくありすはあんま胸育たなそう


68: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/09(木) 20:44:44.97 ID:/E20kLoAo
俺が育てる。


69:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 21:16:58.77 ID:ctg/R84wo
通報した


70:名無しNIPPER[sage]
2017/11/09(木) 21:39:45.19 ID:soUkKMMzO
通報した


71: ◆xJHI1D1Uro[saga sage]
2017/11/10(金) 17:02:29.31 ID:/aq2I7elo
 ――――

 ありすは激怒した。
 それは合唱のパート練習の最中に起きた。

以下略 AAS



97Res/51.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice