女戦士「死に場所を探している」ぼく「はあ…」
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25: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:55:40.05 ID:c9/bqZoV0
ぼく「は! はは!! あはははははは!!!!!」

ぼく(ぼくに宿った魔王の力は、どうやら魔法だけではなかった)

ぼく(体が軽い。一足飛びで集落を飛び越し、軽く駆けただけで馬車を追い抜く)

ぼく(逃げ惑う人々をしらみつぶしにするのも、今なら容易だった)

男性「どうして…どうしてこんなことをするんだ! どうしてぇ!?」

ぼく(だらしなく涙を流して目の前の男が叫んでいる。きっと失禁もしているだろう。みっともない)

ぼく「どうしてといわれても、お前たちが罪深い人間だからさ」

ぼく「みんなの為に必死に勉強していたぼくらを、魔女だなんて迫害して、あんな山奥に追いやって、それだけじゃ飽き足らずに、たまに家に押しかけては乱暴して」

ぼく「こんな生物に生きてる価値なんてない。死ね。死んで草の養分となった方がよっぽどマシだ」

男性「お前、まさか山の上の…!? いやだ、違う、俺はそれには加担していない! 助けてくれ!!」

ぼく「だけどぼくらが何をされていたのかは知っていたはずだ。知っていながら、無視し続けた。いや、むしろ酒の肴として虐げられるぼくらの様子を面白おかしく語ってもいた」

ぼく「なあ、どうして人間ってのはそうなんだ? どうして『こいつには何をしてもいいんだ』なんて勝手に認定する? どうしてその認定を受けた者を、さも人間じゃないように扱える?」

ぼく「これは、そうやって認定された者からの仕返しだ。ぼくは、お前たち人間すべてを『いらない存在』だと認定する」

男性「ひ、ひぃぃ……!!」

ぼく「それじゃあ、さよなら。あの世でお姉ちゃんに土下座しろ」




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