女戦士「死に場所を探している」ぼく「はあ…」
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24: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:54:58.09 ID:c9/bqZoV0
ぼく「……は、はは」

ぼく(心が沸き立つ。口の端がにやりと曲がる)

ぼく「ははは!! あはははははは!!!!」

ぼく(抑えきれない激情に、ぼくは大口を開けて哄笑した)

ぼく「すごい! 流石だ!! 流石魔王の力だ!! たった一度の魔法で町をひとつ焼き尽くした!!」

ぼく「出来る……出来るぞ…!! これで、ぼくの目的は叶う…!!」

ぼく「この世界に蔓延る病原菌を、地球を食い荒らす害獣を――――人間を、駆逐できる!!!!」

ぼく(ぼくは横に立つ女戦士さんを見る。女戦士さんは放心状態で、うわごとのように何か呟いていた)

女戦士「雷…? 私の知っている魔王は漆黒の炎を操っていたはずだ……雷だなんて、これじゃ、まるであいつの……」

ぼく(ぼくは女戦士さんに掌を向ける。女戦士さんはそれでやっとこちらに目を向けて、ふっ、とその顔に笑みを浮かべて見せた)

女戦士「そうか…そういうことか……いいよ、やりな。あいつの力なら、もしかしたらこの呪いも……」

ぼく(女戦士さんの言葉は最後まで聞こえなかった。轟音。雷光。灼熱。彼女の体は黒い人型の炭になって倒れた)

ぼく(呪いは解けただろうか。彼女は愛しの恋人の下へ行けただろうか。彼女の望みが叶っていてほしいと切に願う)

ぼく(その顛末を見届けるつもりはない。ぼくにはやらなくてはならないことがある)

ぼく(なにしろ、世界はとても広くって、人間は滅法多いのだ)



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