26: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:56:19.40 ID:c9/bqZoV0
ぼく(程なくして、ぼくは山の麓の町を壊滅させた。人っ子一人残さなかった)
ぼく(しかし、肝心のこの町の長が、あの耳飾りの男がしばらく前から行方不明だというのは本当に残念だった。どこかで野垂れ死んだのか……出来れば、この手で殺してやりたかった)
ぼく(物思いにふけっていると、背後で足音がした)
ぼく(もうこの町に生き残りはいない。だとすれば該当する人間はあの人しかいない)
ぼく(振り返る。果たして、そこには女戦士さんが立っていた)
女戦士「よう」
ぼく「生きていたんですね。残念だ」
女戦士「本当にな。残念至極だよ」
ぼく「あなたに対してぼくが出来ることはもうありません。この魔王の力が通じなかった以上、他に呪いを打ち破る心当たりはぼくには無い」
女戦士「いいよ。今までありがとう。お前のおかげで、すごく懐かしいものも見れた……本当に、感謝しているよ」
ぼく「どういたしまして……それで、どうして剣を抜いて構えてるんです? まさか、ぼくを止める気ですか?」
女戦士「止める気というか……殺す気だな。申し訳ないけど」
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