女戦士「死に場所を探している」ぼく「はあ…」
1- 20
19: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:51:52.49 ID:c9/bqZoV0
ぼく(こうして、ぼくは家の中にある古い文献を片っ端から読み漁った。しかし古代の言語は解読が難しく、これでは読み解くまでに何年かかるかと思っていたが、嬉しい誤算があった)

ぼく(特に欲しかった、魔王に関する記述がある文献を女戦士さんが読むことが出来たのだ。どうやら、彼女が生まれた時代の言語とそう変わらない文字であったらしい)

ぼく(また、これにより家に伝わる『邪木の苗』に更なる信憑性が生まれ、モチベーションも高まった。しばらく、ぼくと女戦士さん、二人で黙々と本を読む日々が続いた)

ぼく(ところで、女戦士さんの話の中で気になることがあった。彼女は不老不死になる方法を探していたと言った。彼女は、望んで不老不死になったのだ)

ぼく(ある日、どうしてなのか聞いてみると、女戦士さんは意外とあっさり教えてくれた)

女戦士「昔な、私には恋人がいたんだよ。だけどその恋人は、世界を救うために無理をしすぎて、人間ではなくなってしまった。なんというか、神様もどきみたいなものになって、寿命がなくなってしまったんだ」

女戦士「私はそいつと一緒に生きたくて、同じ時を過ごす方法を長い間探し求めた。それで、たどり着いたのがこの死者の指輪だったんだ」

ぼく「その……恋人さんは、今は…?」

女戦士「死んでしまったよ。ある日、一人だけ先に人間に戻ってしまって、病気であっさり死んでしまった」

女戦士「私はあいつとずっと一緒にいると誓ったんだ。だから、早くあいつを追いかけてやらなくちゃ。だから……私は、一刻も早く死にたいんだ」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
40Res/46.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice