女戦士「死に場所を探している」ぼく「はあ…」
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12: ◆QKyDtVSKJoDf[saga]
2017/10/29(日) 16:48:08.60 ID:c9/bqZoV0
ぼく(朝になった。一晩じっくりと考えた結果、女戦士さんに色々と聞きたいことが出来たのでぼくは彼女を呼びに姉の部屋に向かう)

ぼく(元気よく出てきた彼女によく眠れたかと聞くと「口と鼻を塞いで寝たから果たして寝ていたのか死んでたのかわからん」とほざいたので怒鳴りつけた)

ぼく(いくら何でも姉の部屋で死亡実験を行うのはやめていただきたい)

女戦士「正直すまんかった。今は反省している」

ぼく「頼みますよホント……それで、昨日の話なんですが、いろいろと知りたいことが出来たので質問に答えてください」

女戦士「わかった」

ぼく「まずは何より、あなたがそんな体になってしまった原因です。昨日の脱衣場で聞いた話も含めると、あなたのその不死性は持って生まれたものではない。一体どうして、あなたはそんな体になってしまったのですか?」

女戦士「原因はこれだ」

ぼく(そういって女戦士さんは左手を差し出してきた。昨日は気づかなかったが、中指に指輪をしている)

ぼく(何の変哲もない指輪に見えるが、どこか禍々しい雰囲気をぼくは感じた)

女戦士「死者の指輪という、呪われたアイテムだ。これを装備すると、装備した者は呪われて不老不死となり、私のように決して死ねない体になってしまう」

女戦士「私が生まれた時代には、こういった呪いのアイテムが沢山あった。誰かを、何かを呪う人の怨念がアイテムに宿り、呪いを生み出すんだ」

女戦士「装備したのが確か二十七とかそこらの年齢だったから……私の肉体年齢は、その辺りで止まっている。全盛期ともいえる年齢でこれを装備したのは不幸中の幸いだったと言えるだろうな」

ぼく(確かに、年老いた状態、あるいは幼少期の状態で不老不死となれば、その後の長い年月を過ごすのに多大な問題があったろう。もしかすると、これはそれこそを目的としたアイテムなのかもしれない)

ぼく(しかしあらためてぼくは高揚する。こんなアイテムは今の常識では考えられない、まさしく神代の奇跡の産物だ。つまり、ぼくが読みふけった勇者と魔王の物語は決して空想の絵空事ではなく、実在していたということになる)

ぼく「当然、その指輪は外すことが出来ないんですよね。その指輪がついている中指を切り落としても……」

女戦士「もちろん試した。何度やっても無駄だったよ。中指は瞬く間に元の形を取り戻し、そこにはこの指輪が外れずくっついてきた」

ぼく(ぼくは頷く。一連の話から新たな疑問は生じたが、まずは昨晩のうちに考えていた疑問から片付けていくことにした)

ぼく「それでは、次です。こんなことをお願いするのは、大変に心苦しいのですが……」




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