14:名無しNIPPER[sage]
2017/10/23(月) 01:15:21.35 ID:xHPbDruOo
そうか。私がμ’sにこだわる理由が今になってやっとわかった。
スクールアイドルについて熱く語る目の前の少女の真剣な表情を見つめていた私は、ようやく納得する。
私は、いつの間にか憧れていたんだ。人間という存在に。
私たちの種族のように、何かに怯えてじっと息を潜めて生きるのではなく、
願いをかなえるためにひたむきに前を向いて進んでいく人間たちに。
いつも昨日と今日のことで精一杯の私とは違って、
いつだって明日を夢見ている目の前の少女に。
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真姫「なら、どうすればにこちゃんは満足?もっと練習する?もっと他のスクールアイドルの研究をする?」
相手の言葉に心の奥底では納得しかけながらも、負けず嫌いの真姫はあえて挑戦的な口調で話しかける。
にこ「どっちも足りないわね」
真姫「ぐぬぬ…」
にこ「でも…」
真姫「ん?」
にこ「一番足りないのは、『もっと上に行きたい』っていう気持ちよ」
真姫「え?」
にこ「みんなが今の私たちの立ち位置の低さに気づけなかったら、
私が何を強要したところで意味なんてないのよ…。だから私は悔しいの…」
真姫「…」
にこ「…なーんてね。ごめん、愚痴っぽかったわね。
あーー、やだやだ。夜はなんだか溜め込んでることを吐き出したくなっちゃうのよね。
お月様があんなにきれいに輝いてるせいかしら」
真姫「え?」
にこ「え?ってなによ。今日は満月じゃない」
真姫「満…月…」
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