6:名無しNIPPER[sage]
2017/10/21(土) 01:16:03.96 ID:y2wSW8Jko
「ゴホッ。あら、貴方は……?」
スーツの男性はがばっと頭を下げ、両手を突きだしてきた。いきなり現れて頭を下げられ、何がなんだかわからない。
もしかしてファンというものなのかしら。それともまさか、告白とか?
そんなこと考えていると私はその手に小さな紙が握られているのを見つけた。手紙よりもずっと小さい。
そう、まるで名刺のような。
「はじめまして! 俺は765プロというアイドル事務所で、プロデューサーをやっている者です」
はっきりとした声で男性は話しはじめた。今だ理解の追いつかない頭でも辛うじてアイドルという単語は聞き取ることができた。
「アイドル……? ええと、なんのお話かしら?」
「さっきのコンテスト、見てました。ぜひ、あなたをスカウトしたいんです!」
「スカウト!? わ、わたくしを?」
それはつまり、私がアイドルになる、ということ?
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