5:名無しNIPPER[sage]
2017/10/21(土) 01:14:17.90 ID:y2wSW8Jko
それからしばらくして、私は友人たちと食堂で祝勝会を開いていた。
「ふぅ……。宣言通り優勝できて、一安心ですわね」
「さすがは千鶴さんね! 並み居るライバルを押しのけて、ぶっちぎりの優勝……」
「そりゃあ、千鶴さんだもの! 推薦した私たちも鼻が高いわ!」
「ふふ、みなさまの期待に応えられたようで何よりですわ。ま、まぁ、わたくしにしてみれば当然ですけれど! お〜っほっほ……!」
ついそんな風に強がってしまう。無理に出した高笑いは、いつもだったらそのまま盛大にむせてしまっていただろう。
けれど、今回はそうならなかった。
「あの、すみません!」
突然後ろから声を掛けられた。驚きで一瞬息が止まる。振り返ってみるとスーツ姿の男性が立っていた。
学生には見えないけど、かと言って先生にも見えない。随分と急いでいたようでうっすらと汗をかいていた。
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