17:名無しNIPPER[sage]
2017/10/21(土) 02:01:17.24 ID:y2wSW8Jko
「家のことなら心配するな。俺も母さんもいる」
「ふふ、お兄ちゃんのときもこんなことがありましたねぇ」
「そ、そうなの?」
兄は大学を卒業した途端カメラを片手にあちこちを飛び回るようになった。時々意外すぎる場所から手紙が届く。
そっか。兄も私と同じように相談した時があったんだ。
「にしても千鶴がアイドルかぁ。今だって千鶴は商店街のアイドルみたいなもんだけどな?」
「それじゃあ千鶴がここの宣伝をテレビですればいいんじゃない?」
「おっ! そしたら客が押し寄せて店も商店街も大繁盛だな!
いっそ千鶴のグッズでも商店街で作るってのもいいな。アイドルと言えば団扇とかTシャツか?」
「服は沢渡さんに頼めばいいし、団扇は友田さんとこが夏祭りのとき作ってましたね」
「今度の集会で発表したらあいつら驚くだろうなぁ!」
矢継ぎ早に話が進んでいく。こうなったお父さんとお母さんは止まらないのだ。
このまま黙って感動していればどこまで話が大きくなっていくか想像するだけで恐ろしい。私は慌てて止めに入った。
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