高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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54: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/30(月) 19:29:45.09 ID:squNLtVqO
「……終電、無いな」
飲み過ぎた、これに尽きる。
いつの間にやら回っていた日付は、残酷に現実を突きつけてくる。
今はある程度まともに思考が回っているが、明日は二日酔い間違いなしだろう。
楓さんと同じペースはダメだと分かっていた筈なのに、ついついその場のテンションで飲み過ぎてしまった。
仕方がない、タクシー呼ぼう。
「ぷろりゅーさー、わたし、まだまだ飲み足りませんよ」
「めっちゃ酔ってる!それ俺のスーツ!お会計済ませてきますから待ってて下さい」
あの状態では財布すら出せないだろう。
元々俺が払う気だったから問題はないが、あれだときちんと家に入れるか不安になってくる。
最近はもう冬と言って差し支えない気温だし、風邪をひかないといいが……
「はい楓さん、帰りますよ」
「まだ飲み足りません」
「ダメですよ、飲み過ぎは」
「酒気を纏った私は、しゅきじゃありませんか?」
「……酔ってますね、帰りますよ」
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