高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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30: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/18(水) 19:40:49.68 ID:nmXeqSyFO


「……あれ?」

 コーヒーを飲んで一息つこうとしたところで。

「あら……どちらがプロデューサーのでしょうか?」

 楓さんとの間に、二本の缶コーヒー。
 どちらが自分のだか分からなくなってしまった。
 貰った理由上、当然どちらも同じメーカーの同じ種類。
 持ってみても残量はほぼ同じで分からない。

「……私は、気にしませんが」

「まぁ楓さんがそう言うなら」

「半分飲んでその後交換すれば、半分は自分のコーヒーを取り戻せますよ?」

「そこまで自分のコーヒーに拘ってないので大丈夫です」

 深く気にしたって仕方がないだろう。
 並んで置かれた缶コーヒーの片方を手に取り傾ける。
 もちろん飲んだところで自分のかどうかなんて分からないし、考えない方がいいか。
 にしても屋内とはいえ気温は低いようで、缶コーヒーはかなり冷めていた。




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