高垣楓「純情な恋する乙女なんて如何でしょうか?」
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29: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/10/18(水) 19:38:24.32 ID:nmXeqSyFO


「コーヒー飲み終わったら出ましょうか。傘は俺のを貸しますから」

「それは流石に申し訳無いですから……あ、プロデューサー」

「ダメです」

「イヤです」

 返事が早い。
 うん、はっきりと自分の意思を伝えられるのは大切な事だ。

「……俺、折り畳み二本持ってますから」

「プロデューサー」

 じー、っと。
 楓さんが俺の目を見つめてくる。
 恥ずかしくて晒したくなるが、顔を両手で抑えられてしまってそうもいかない。
 ……はぁ。

「分かりました。コンビニでもう一本買うまで、ですからね」

「ふふっ、ありがとうございます」

 眼鏡とマフラーと帽子で変装して貰えば大丈夫だろう。
 それにコンビニまでの短い距離だし。
 最悪ちひろさんの力を借りれば何とかなる。
 役得だなんて思ってない、決して。




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