12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/10/08(日) 16:54:26.69 ID:MlpcfRuf0
「もし飲んでいなくても、君に嘘を吐くようなことはしないけど」
「……」
「……」
「……あなたは」
「ん」
「あなたは本気なんですか? こんな私に」
「本気だよ。心から」
「私でいいと?」
「君がいいんだ」
「……」
「……」
「…………なら」
「うん」
「なら。……キス、できますか」
呟き。
不安気な色に濡れた瞳で、受け取る僕の様子を窺うようにしながら呟いて。そうして唇を指し示す。
「汚されるのではなくて。奪われるのではなくて。……あなたから求めて、私と」
「できるよ」
「……」
「できる。……ううん、違うかな。したい。したいよ。オルタとしたい」
「……あなたは、……あなたは本当に馬鹿なのですね。……本当にもう、どうしようもなく……馬鹿で、愚かで……」
「駄目かな」
「駄目ですね。けれど駄目なものですか。そんなあなただから、私は……」
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