少女「世界最後にひとつだけ――」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:48:05.44 ID:2g0x8/aP0
少女「でも記者の人達もよく世界最後の日によく仕事しようと思えますよねぇ」

男「そういう俺達もコンビニバイトの最中なんだが」

少女「バイトの最中といっても休憩室でテレビとか新聞を見てるだけですけどね。まぁ、そこはほら。私達、暇ですし」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:48:38.79 ID:2g0x8/aP0
少女「いやぁでも科学が進歩しててよかったですねぇ」

男「藪から棒だな」

少女「発電や回線、果てはライフライン供給など。人類が生きていく上で必要な管理体系のおおよそを機械が自動で行ってくれる時代ですから、こうして私達はライフラインに悩まされることなく最後の一日を迎えられているんですよ。商品在庫の自動配送システムには悩まされてますけど。もう棚いっぱいですし」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:49:08.23 ID:2g0x8/aP0
少女「世界最後にひとつだけ。願いごとはありますか?」

男「願いごと?」

少女「先輩、行きたい場所も会いたい人もいなさそうですし最後にやりたいことはないのかなぁ、と思いまして」
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5:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:49:44.58 ID:2g0x8/aP0
少女「そういえばニュー東京タワーは完成したところなのに世界が終わっちゃうなんてもったいないですね」

男「あぁ、あのぴかぴか光るやつ」

少女「大体の観光目的のタワーはぴかぴか光ると思いますけどね」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:50:23.73 ID:2g0x8/aP0
少女「もしも、明日が平然と来るとして、今日のこの勤務っていつも通りの時給なんですかね」

男「まぁ、そうなんじゃないか。何も言われてないわけだし」

少女「でも休日とか深夜とか手当がつくわけじゃないですか。あんまり人が働きたがらない時間に働くと手当がつくわけですから、今日とか終焉手当みたいなのついてもいいと思いません?」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:51:01.44 ID:2g0x8/aP0
男「しかし誰も来ないなぁ。少女、そこの煙草取ってくれない?」

少女「いいですよ。はいどうぞ」

男「もう煙草で寿命が縮まるだとか気にしなくていいから気軽に吸えるな」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:51:32.21 ID:2g0x8/aP0
少女「むむ、なかなか火がつきません」

男「煙草に火を点けるときは吸いながら点けるんだ。直接火を当てるんじゃなくて、火から少し離して、ストローで火を吸い込むように」

少女「……」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:52:13.55 ID:2g0x8/aP0
少女「ねぇ、シガーキスってやつしましょうよ。シガーキス」

男「なんだそれ」

少女「火を点けるために煙草の先端同士でキスするんです。花火も点いてる人から火を貰ったりするじゃないですか」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:52:47.34 ID:2g0x8/aP0
男「しかしシガーキスとかよく知ってるな」

少女「昔本で読んだんですよ」

男「本とか読むんだ。電子書籍?」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:53:55.99 ID:2g0x8/aP0
少女「まぁでも、私が紙の本を好む理由は好きってだけじゃなくて、コンピューター関連はいろいろと開発関係やらで使ってるのであまりそういうメディアを持ち込みたくないというのもあるんですよね」

男「開発とかしてるんだ」

少女「はい。趣味ですけど。そもそも私、大学が工学関係ですしね」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:54:21.56 ID:2g0x8/aP0
男「じゃあどんなの作ってるんだ」

少女「そこのテレビの横でゆらゆら動いてるやつあるじゃないですか」

男「あぁ、そこのひまわり? よく100均で売ってるソーラーのやつ」
以下略 AAS



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