少女「世界最後にひとつだけ――」
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2:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:48:05.44 ID:2g0x8/aP0
少女「でも記者の人達もよく世界最後の日によく仕事しようと思えますよねぇ」

男「そういう俺達もコンビニバイトの最中なんだが」

少女「バイトの最中といっても休憩室でテレビとか新聞を見てるだけですけどね。まぁ、そこはほら。私達、暇ですし」

男「世界最後の日に暇とかそういう概念があるのか……」

少女「じゃあ先輩は違うんですか?」

男「消去法だな。実家には行ってみたけど既に誰もいなくてさ。だったら家に一人でいるよりはこっちにいる方が幾分かいいだろ」

少女「先輩、見捨てられたんですか」

男「あんまり家族仲、良くはないんだよ。連絡先のメモ書きは置いてあったんだけど、なんか連絡入れる気にもなんなくてさ。友達なんかは昨日まで一通り会ってこれで最後だな、なんて言いあってたんだが今日は生憎と誰とも予定が合わなくて一人ってわけだ」

少女「結局のところ、そういうのを暇って言うんですよ」

男「……そうかもしれない。少女は家族とか友達とか大丈夫か? この街は田舎だからほとんどもぬけの殻だ。どうせ客も来ないし、帰ったっていいんだぜ」

少女「さっきも言ったじゃないですか」

少女「私は暇、なんですよ」


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