少女「世界最後にひとつだけ――」
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3:名無しNIPPER[saga]
2017/10/08(日) 02:48:38.79 ID:2g0x8/aP0
少女「いやぁでも科学が進歩しててよかったですねぇ」

男「藪から棒だな」

少女「発電や回線、果てはライフライン供給など。人類が生きていく上で必要な管理体系のおおよそを機械が自動で行ってくれる時代ですから、こうして私達はライフラインに悩まされることなく最後の一日を迎えられているんですよ。商品在庫の自動配送システムには悩まされてますけど。もう棚いっぱいですし」

男「確かにそれはそうだが……」

少女「なんなら高速道路の空間転移装置がなかったら今頃道路は車で溢れかえってますよ。最初は車を持ってない人達だけでも道路がいっぱいだったんですし」

男「みんな、最後に行きたい場所ってのがあるんだろうな。もしくは最後に一緒にいたい人だとか」

少女「不思議ですよね。どこで死んだって一緒だと思うんですけど。どうせ明日には全部なくなるのに、人々は死ぬ前に何か意味のあることをしようと動くわけじゃないですか」

男「まぁ、結局のところ自己満足だよ。俺がここにいるのもな」

少女「先輩は私と最後に一緒にいたかったわけですね」

男「少女がいると思って出勤したわけではないぞ」


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