72: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/10(火) 22:32:55.27 ID:HHwJzBVN0
「あれ? 変だな……」
「どうかしたのですか、響?」
「急にキョロキョロしちゃったりして」
「う、うん。あのね? 自分の分のお団子が――」
だけどすぐさまピンと来た。目の前に、物凄く怪しい二人組が揃って座っていることに。
証拠は何もないけれど、こっちが話を聞いてる間にこっそり盗んで行ったのかも。
それで二人を問い詰めようと、体ごと二人に向いた時だ。
「――二人とも勝手に食べたりした? ……って、今聞こうと思ってたんだけど」
貴音と麗花の前にある、お皿の上にはまだふちゃぎが一杯残ってた。
当然、目の前に食べ物がある間は人の分にまで食指を伸ばさない彼女たちだから。
「……私は、全く身に覚えがないですね」
「私もだよ? 響ちゃんから貰わなくても、まだまだここに残ってるし」
キョトンと聞き返されちゃって、初めて感じる悪寒かな。
な、なら一体、誰が自分のふちゃぎを食べたのさっ!
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