67: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/10/10(火) 22:20:46.46 ID:HHwJzBVN0
「はいはいありがと、そこどいてね。これからお団子作らなきゃ」
いつものようにそんな二人を冷蔵庫の前から追い立てて、
月見団子を作るための団子粉なんかを調理台の上に用意する。
するとボウルを手にした麗花が隣にやって来て、
「じゃあじゃあ私もお手伝いするね」なんて言うからさ。
「麗花も? ……変な物作ったりしない?」って恐る恐ると訊いてみると、麗花は「もちろん!」と自信満々の笑顔で答えたんだ。
「お菓子は家でも作ってるし、こう見えて泥団子を作るのも得意だよ?」
「なんだろ。それに違和感感じないのが違和感かも」
でもまっ、食べ物かどうかはさておいても何かを丸めるのは得意みたい。
お湯を作るためにお鍋の水を火にかけて、団子粉にも水を混ぜてボウルの中でこねこねこね。
「響、このお湯少々頂いても――」
「カップラーメン用だったら、ポットの中から取ってよね」
邪魔する貴音もあしらえば、麗花がいい感じにまとめた生地を
まな板の上で棒状に伸ばし切って行く様子を「うんうん順調」とチラ見して――ちょっと待つさー!
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