31: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/27(水) 23:36:48.03 ID:tML5rDyE0
「流石は響、見事です」
「いやいやいや、そりゃキャッチした貴音にもビックリだけど。これ失敗扱いしていいよね?」
「はて、ましゅまろは受け取っておりますが……?」
「胸でキャッチするんでしょ? 食べちゃってどうするの」
「私はただ、"手本を見せる"と言っただけですよ」
その瞬間、響は隠されていた裏ルールの存在に気がついた。
「待って。それってつまり、自分も口でキャッチしたって良いワケかな?」
そうして響は確認を取るように辺りをぐるっと見回した。
ニヤニヤ笑いで自分を見つめるスタッフが目に入ったのか、
「やっぱりそうだ、笑ってるもん!」とそちらの方向を指さすと。
「よ、よーし! そうと分かれば気も楽だぞ。……こ、こんな恥ずかしいチャレンジは、サクッと一回で終わらせて」
「まぁ! 随分と自信があるのですね」
「いいから! ほら、押してるんでしょ? 早く早く!」
マシュマロの袋を手渡すと、響が自分の胸を寄せ上げる。
番組Tシャツその胸元に、今作られる深い谷間。
貴音も右手の指でマシュマロを摘まむと自分の胸の前で肘を立てた。
それから手首を折り曲げて、いつでも投げられるよう準備する。
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