30: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/27(水) 23:35:34.76 ID:tML5rDyE0
「はぁ、全くなんでこんなこと。……じゃあ行くよ?」
「響、もう少しだけ距離を取って」
「……この辺?」
「ばっちぐーです」
二人の間、およそ五メートル。響の目つきがキリリと絞まる、
貴音がいつでも来いと言わんばかりにその胸をぐっと押し上げ身構える。
静寂。現場に走る緊張感。
響がゆっくりとマシュマロを持っている手を引いて「はっ!」と一息放り投げた!
その動きまるで居合切り。投げられたマシュマロは勢いよく、
しかし緩やかな弧を描き待ち構えている貴音の下へ――。
「ど、どうだっ!?」
響が行方をその目で追う! 次の瞬間、見事マシュマロは貴音の口の中。
「みひょほ!」
もぐもぐごっくん。キャッチしたマシュマロを呑み込むと、貴音がニコリと微笑んだ。
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