ミリオンデイズ
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29: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2017/09/27(水) 23:34:16.06 ID:tML5rDyE0

「ダメダメダメ! ちょっと、どこを映してるの!」

「ですが響。深夜放送といえばこのぐらいのお色気要素は必要だと――」

「なにそれ? それもディレクター?」

「違いますよ」

「じゃあまさか、プ、プロデューサーが言ったのか!?」

「これは私自ら進言しました。より良い番組を作る為なら、どのような協力も惜しみません!」

「ホント、そういう覚悟はいらないから!」

響が頭を抱えてそう叫ぶが、貴音の方は落ち着いた様子で時計を見て。

「とはいえ響、番組の残り時間も後僅か」

「だーかーらー! そういう発言もよしてって! ってゆうか生放送じゃないんだから、
それこそカットなり編集なり好きにすれば――」

「私が手本を見せますので、響、ましゅまろを投げてもらえますか?」

「聞いてよ! さっきから自分の話!」

「さぁ! さぁさぁ参りませ!」

「……無駄にやる気だらけなのが憎たらしい」

押し付けられたマシュマロの袋を恨めしそうに睨みつけ、響がしぶしぶマシュマロを一つ手に取った。
なんのかんのと言いながら、指示された無茶振りをこなすのは流石と褒めてもよいだろう。


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