256: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/04/21(土) 08:38:46.05 ID:SE5eH/sS0
さて、この二階堂千鶴という女性は実に見事なセレブだった。
用意されるゴージャスな意匠の衣装を着こなし、
どんな現場においても常に堂々とした態度で胸を張って、
決して仕事の手は抜かず、スタッフへの気遣いだってできる。
「セレブですもの。当然ですわ」それが彼女の口癖。
高飛車な言葉遣いとは裏腹な、千鶴の丁寧な仕事ぶりは世間にも認められ人気となって花を開く。
一方、彼女を芸能界へと引き込んだプロデューサーは冴えなかった。
衣装を用意すれば金を掛け過ぎ、どんな現場においても常に腰は低く、
仕事のやる気は空回り、スタッフへ迷惑をかけることだってしばしばだ。
「真にすみませんでした!」それが彼の口癖。
男の割には背も低く、若干猫背であるためか千鶴と並べばたっぱで負け、
ますますみすぼらしさと情けなさが目立ってしまうような始末。
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