241: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/04/17(火) 04:17:44.66 ID:QyzDaU9I0
【ネコデューサーさんと私】
その黒猫は少女のことを「志保君」と気取った態度で呼んでいた。
一時は「北沢君」と呼んでいたが、ある時「北じゃわ君」とドヤ顔のままで舌を噛んでしまい、彼女に大笑いされてからはもっぱら「志保君」呼びである。
その代わりと言っていいものか、志保は「プロデューサーさん」と彼を呼んでいた。
他に「ネコタチ」「おやぶん」「毛玉」に「にゃーご」、そうして「ツメツメトギトギシッポフリ」なんてあだ名もあるが、
志保はもっぱら彼の役職である「プロデューサー」に僅かばかりの敬意を込めた「さん」をつける呼び方で通している
とはいえ面目を潰したかいもあった。
それ以来何となく二人は打ち解けて、今では二日に一度、夕食を共にするほどの仲。
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