197: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/02/27(火) 15:56:52.51 ID:yCnrSL9vo
「凄いよミサキ、ジャストフィット!」
「それにとっても軽いですね〜。普段学校で着ている物よりも、随分と動きやすいですよ〜」
試着室から出て来たエレナと美也がそれぞれ衣装の感想を言う。
二人の心からの賛辞に青羽さんも満足そうな笑顔になる。
「本当に? だけど通気性とか色々と、実際に動いてみないと分からないこともあるからね」
「そうですね。これから二人には実際にステージに立ってもらって」
「プロデューサー、リハーサルするノ? 今から? すぐ?」
「なんと〜。それでは靴も履き替えなくてはなりませんね〜」
ワイワイと賑やかになるドレスルーム。
それにしても制服姿の二人って言うのは結構新鮮なものなんだな。
まだ学生なのは知っているけども、どちらかと言えば彼女たちと劇場で会う時は私服を着ている方が多い。
他は衣装だったりレッスン用のジャージだったり。
考えてみると、俺はこうした学生らしい姿を目にする機会が少なかったんだなと思わされた。
そんな俺の視線が気になったのか、こちらを向いた美也が言う。
「おや〜? なにやらプロデューサーさんはセーラー服に興味深々、といった顔をしていますな〜」
するとエレナの方は俺の傍まで寄って来て、顔を覗き込むようにこう続けた。
「それとも衣装の方じゃなくて、制服を着た女の子に興味シンシン?」
「う、む。返事に困る訊き方をするな……。それじゃあ俺が制服好きのヘンタイか、
はたまた女学生に興味のあるヘンタイみたいになるじゃないか」
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