198: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/02/27(火) 15:58:36.06 ID:yCnrSL9vo
そして、そうなってしまっては俺が困る。
ただでさえ普段から多くの誤解と共に生きてるのに。
これ以上厄介な業は背負いたくない!
思わず頭を抱えれば、エレナと美也がそれぞれ俺の隣に立ってからかうように密着する。
……どうもウチのアイドルたちは年上を困らせて楽しむ傾向にあるようだ。
「だからそういう事を止めないかって!」
「うふふ〜♪ そういう事とはどんなことでしょ〜?」
「照れない照れない、プロデューサー。ほらほらステージまで一緒にイコっ♪」
その時、青羽さんが何かに気づいた様子で手を叩いた。
「あっ! プロデューサーさんはスーツですし、そうして並んでると先生みたいにも見えますよ」
先生だって? なるほど、そういう風に見えると言えば見えるものなのかもしれないが。
でもそれじゃ、今度は生徒に手を出すヘンタイに……。
「先生……。それもまたよいですな〜」
「じゃあじゃあ今からプロデューサーは、ワタシたち二人のティーチャーだネ!」
けれどもだ。困った生徒たちは教師を悩ませることも好きなようで。
「ワタシたちのダンス、しっかり傍で見て欲しいヨ〜」
「はい〜。隅々まで、じっくり見てもらいたいですね〜」
そうしてドレスルームから俺を連れ出そうとする彼女たちは声を揃えて続けたのだ。
悪戯者の笑みを浮かべ、お願いするように「ねっ、先生?」と。
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