42: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:23:31.43 ID:AUPcYDZ90
豊音「猫」
言いながら、豊音が体を横にずらす。するとそこには一匹の猫がいた。
胡桃「猫!」
豊音「猫ー」
猫だった。全身真っ白の猫だった。
長毛種……というほどではないけれど、毛足が長いもふもふした感じの白猫だった。
豊音の足元に無防備に寝そべり、無感動な瞳でこちらを見詰めている。
なんとなく、どこかの誰かさんを想起させる容姿、表情、だらけっぷり。
なんか、この子だるそう。
しかし人間ではなく猫というだけで、どれだけ雰囲気が似ていようと――
胡桃「可愛い!」
豊音「ねー。胡桃もおいでよ。この子、もふりたい放題だよー」
胡桃「うん」
荷物を置いて、部室を出る。急いで豊音と猫の元へ。
到着すると、豊音は仰向けになった猫の喉元を、指先でわちゃわちゃと撫でていた。
目を細め、白猫はごろごろ喉を鳴らしている。
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