41: ◆Xk..svTef9j1[saga]
2017/09/25(月) 19:22:28.90 ID:AUPcYDZ90
胡桃「おおきな新顔とシロい猫」
豊音「にゃ〜」
「……」
豊音「にゃ〜、ねぇ、にゃ〜ってば」
「……グル」
豊音「あー、君、鳴かないねー。鳴かないパターンのやつだねー。それなら私にも考えがあるよー」
胡桃「……なにしてるの、豊音」
豊音「あ、胡桃ー」
中間試験を無事に終え、夏休みに入ったばかりのある日のこと。
部活の練習のために登校し、部室に着くと一番乗り、まだ誰もいない……と思いきや、窓の外から声が聞こえた。
声の主が誰かはすぐにわかった。
柔らかく間延びした声。豊音の声。
外を見ると、豊音はひとりで植え込みの傍にしゃがみ込み、何やらニャーニャー鳴いていた。
豊音「おはよー」
胡桃「おはよう。で、なにしてるの?」
シロあたりが相手なら「暑さでおかしくなったの?」とでも言うのだけれど。
豊音ならニャーニャー鳴きもするだろうと、短い付き合いなりの妙な納得がある。
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